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【8周年のご挨拶と閉店のこと】

 

12月1日で8周年になりました。

そして当店は今月の12月30日を持ちまして閉店とさせて頂きます。

期間、ご愛顧して頂いたお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

理由の一つとして、

板橋3丁目食堂は家族で始めた小さなお店です。

夫婦共働きで、日中は息子二人を保育園に預ける。夜はおばあちゃんに預けて晩まで働くスタイルで。

生活環境も少しづつ変わりこのバランスで続ける事が、難しくなってきたことがひとつ大きな理由です。

 

 

 

もう一つは地域、商店街のこと。

僕は生業を通しながら、

「地域に個人商店がもっと増えたらいいな」と

そんな想いも兼ねてお店を始めました。

それは地域貢献とか大それたものでも無く、

自分にとって居心地の良い場所という意味で。

 

 

 

【街の記憶は人の記憶】

 


子供の頃に日常に溢れていた風景があります。
地域商店のおじさん、おばさん。

毎日挨拶をする人もいれば顔見知り程度の人もいる。

 

 

店主と買物客の会話があちこちで聞こえ、
"誰か"と"誰か"の他愛も無い話声が風景の音として馴染み、
"人との繋がり"の中に暮らしているようで子供ながらに安心感がありました。

 

 

朝市の時にはお餅の蒸かす匂いがしてきて、

街の匂いみたいなものが記憶として残っています。地域に根差し暮らし働く人達が創り上げている、空気感みたいなものが記憶に残っています。

 

 

 

 

【日常の繋がりを感じるように暮らすこと】

 

 

 

この地域に限らず板橋にはまだまだ個人店がたくさんあります。

それは横町であったり、商店街であったりを形成しながら。板橋らしい風景と感じています。

 

 

でも、そんな魅力的な場所が次々と消えていきます。その跡地には大型店舗や空き店舗ままの場合もあります。

街のシンボルだった老舗銭湯も無くなったり。
その後は店舗になるかならないかはわかりません。

 

 

 

 

(お店になればいいけど...。それでもちょっと寂しい)

 

 

 

この流れって本当に"しょうがない事"なんだろうかと常に感じています。
もちろん全ての人が困っている訳でもないし、

街には便利なお店も増え良いことだと思うのだけど。

 

 

ただ、何かが欠けていくような違和感があります。古いものが消え新しいものが生まれる。

物質的なことより、僕にとっての"違和感"とは"日常の繋がり"が薄れていくことだと感じています。

 

 

 

 

8年前新しくできたタワーマンションの目下テナントに、「板橋3丁目食堂」という似つかわしくない屋号をつけました。

お店を始めたのもそんな想いがあったからこそと改めて感じます。

 

 

 

【商店街のお手伝い通じて感じたこと】

 

 

 

最近商店街のお手伝いをしながら気づいたこともあります。

 

毎月やっている「餅つき」「朝市」。

早朝4:00頃から商店街の方々がふかしから準備。もちろんですが色々な行事も誰かの支えがあって続いています。

人手不足で餅つきの継続が段々と難しくなっていたり。

(僕自身も商売をしながらだと、中々手伝えないジレンマがあります)

 

 

 

一方で新しく板橋に住まいを移されてきたお客様も多くいます。板橋3丁目食堂にもそんな方が多く、
お話を聞くと地域のことをもっと知りたがっていたりさらには参加したいという方がいたり。

 

(今年の夏お寺で開催した市には地域の方以外も多く出店・来店しました)

 

 

こんな風に、

"地域では人手不足"

だけど

"地域に新しく関わりたい人もいる”

ちょっとした矛盾が生まれています。

 

 

そこを繋ぐものとして、

イベントでの"きっかけづくり"も大切ですが、

もっと大切なことはその後日常的に繋がりあえるものが必要だと感じています。

その役割は「地域で暮らし働く人」が一部、自然に担っていたと感じています。

 

 

(不動通り商店街、昭和60年頃の朝市の様子。賑わいが凄いですね)

 

 

 

【やりたいことを、最適な規模と、最善の方法で実現していく働き方】

 

 

"家族、生業、地域、働き方"と複合しながら色々と考えた時に、

板橋3丁目食堂で生まれたこと全てを一度最小単位に「小さくたたむ」というイメージを持ちました。自分の点在していた活動とか、メインの仕事も合わせできるのでは無いかと考えました。

 

 

シフトチェンジをするならば、

せっかくなら"自分"という単位では無くて身近な人とも一緒につくってみたい。

 

 

お店を辞めるのは正直リスクもありますが、

これからを考えると今はこれが最善にして発展もあると判断しました。

 

 

 

 

 

【今後のこと】

 

 

 

 

今後、店主は板橋宿不動通り商店街のメイン通りで、小さなスタンドカフェとコワーキングスペースをつくりたいと思っています。

各々の日常をシェアしながら地域の繋がりを面白がれる拠点として。

新しく暮らす人も、

地域にずっと暮らす人も、

商店の人も、

日常的に繋がりあえるような場所。

街に本来あったものを創り直すイメージです。

元牛乳屋さんをリノベーションしながら。

 

 

最初から立派に快適には作れないと思うけど。

そんなスタンスが豊かだと想える人が集まり一緒につくっていきたい。

 

 

(11月に実験的に一日だけ屋台を広げてみました。これだけで街の人の流れが少し変わりました)

 

 

 

 

板橋に寝に帰るだけ。

そんな方がふらっとこれるコワーキングスペース。

 

 

商店街に拠点を持ちたい。

一緒に街と関わりながら仕事をしたい方が入れるシェアオフィス。

 

 

子育てしながらだけどモノづくりが得意なお母さん。

一日だけ屋台でそれを売りながら地域の人と繋がる。

 

 

街にはじいちゃん、ばあちゃんが沢山います。

軒先にベンチが欲しいですよね。

 

 

地域に根差した企業がつくるMTGスペース。

企業の人ももっと地域の人と交わって欲しい。

 

 

みんなが気軽に立ち寄れるスタンドカフェ。

 

 

交代で店番をしてもらってもいいかな。

 

 

味噌とかつくりませんか?とか。

 

 

 

 

 

 

 

単にお店をやるというより、

地域の人が繋がり合いながら日常に循環しあえる機能をつくりたい。

「みんなではたらく」「シェアする商店街」みたいなことをキーワードにして。

「少し」だとか「小さい」という単位のものを集めて面白がれる場所として。

ざっとですがこんな事考えています。

 

 

 

 

"身近なことの再編集"

 

僕がこの取り組みができるのも、

身近な人との繋がりがあったからこそ発展したことが多くあります。(これはまた別の機会に書きます)

だから、それを自分だけでなく今度は誰かに循環させていきたい。

各々の身近な繋がりを改めて見直しながら日常にしていくこと。

 

 

行く末には、

この街で商売をしたい。

暮らしたい。

企業の拠を構えたい。

そういう人がもっと増えてきて欲しい。

そんなご近所さんとして関わりながら働いたり、暮らしたりするのはきっと面白い。そんな期待も込めて、実験、チャレンジしていきたいと思っています。

 

 

 

板橋3丁目食堂をご利用頂いていた、お客様には大変申し訳なく感じます。

こんな想い合わさっての閉店です。どうかご理解頂ければと思います。閉店というより”たたむ”。ポジティブな選択です。

改めて、8年間 支えて頂いた皆様本当に有難うございました。

 

 

そして、このお店で頂いた皆様とのご縁をさらに繋げていけるように、

場所と規模は変わりますが、想いは何一つ変わらずお店を続けます。

今後も引き続き宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

【noteで発信していきます】

 

 

これからはじめる場づくりのこと。

できた後の日常のこと。

 

 

下記noteという媒体で日々共有していきますので、

興味のある方は是非ご覧ください。

 

https://note.mu/kenzo_nagase